“STAY HOME”のおうち時間を豊かにする部屋がおしゃれな漫画を厳選紹介
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が全国各地で解除されましたが、まだまだ外出自粛ムードが続いています⤵⤵
そこで今回は“STAY HOME”のおうち時間を豊かにする、部屋がおしゃれなおすすめ漫画を元インテリアスタイリストである「まんが王国」の広報担当の独自レビューとともに紹介します!
背景絵はそのマンガの世界観を色濃く表現しますが、その中でも登場人物が住む部屋の内装は、その人物の人柄や趣味嗜好、生活スタイルを如実に表すものです。
マンガのなかの都心で暮らす高校生や社会人の生活模様にあこがれたり、都会の喧騒を離れた静かな田舎暮らしを夢見た経験があるんじゃないかと思います。
ぜひこの機会に、あなたが理想とする暮らしの参考になるマンガを読んでみてください♪
元インテリアスタイリストが選ぶ「部屋がおしゃれな漫画5選」
『SPY×FAMILY(すぱい・ふぁみりー)』(遠藤達哉)
あらすじ(ストーリー)
名門校潜入のために「家族」を作れと命じられた凄腕スパイの〈黄昏〉。だが、彼が出会った“娘”は心を読む超能力者! “妻”は暗殺者で!? 互いに正体を隠した仮初め家族が、受験と世界の危機に立ち向かう痛快ホームコメディ!!
▼ 元インテリアスタイリストの独自レビュー!!
複数の漫画賞を受賞した注目作品。
黄昏たち「家族」が住まうリビングに注目すると、モダンなソファが置かれています。1巻の表紙にもあるソファですね。
多くの方が他の漫画・アニメ作品やドラマなどでも見たことがあるでしょう。おそらくこれは建築家、ル・コルビジェの代表作「LC2」がモチーフになっていると思われ、高級デザイナーズソファ、シンプルでモダンなデザインの象徴として描かれることが多いです。
黄昏は「家族」任務中は精神科医という設定なので、高収入な男性が選ぶソファとしては最適かもしれませんね。
正規品はもちろん高級品ですが、今ではリプロダクト商品が安価に手に入るようになったので、皆さんも黄昏たちが住むリビングを再現できるかもしれません。
『初めて恋をした日に読む話』(持田あき)
あらすじ(ストーリー)
春見順子、31歳。親の期待に添い、中学高校では成績トップだった彼女だが、大学受験に失敗してからは自信を失い就職活動もパッとせず、今に至るまでぼんやり生きてきた。そんな順子が出会ったのは厳しい父親にろくでなしの烙印を押された不良の高校生。 彼との出会いは順子をどう変えていくのか?
▼ 元インテリアスタイリストの独自レビュー!!
ドラマ化もされた、大人も胸キュンできる本作。
実家暮らしである主人公の順子が、家の中で唯一安心できる場所として、バルコニーと屋根裏の自室が描かれています。
バルコニーには座り心地の良さそうなローソファにたくさんのクッション、ラグが用意され、柵にはガーランドライトが。まさにおしゃれなアウトドアリビングの理想形です。
民族風な柄のテキスタイルや、自室のラタンのソファや天蓋から見るに、モロッカンスタイルが好きなのでしょうか。洋服だけでなく、こういったところからも順子のセンスを感じますね。
『プリンセスメゾン』(池辺葵)
あらすじ(ストーリー)
女ひとり、たったひとつの“家”さがしは、運命の人を見つけるよりも難しい!?
現代日本で女性がひとりで家を買うことは、無謀か、堅実か。主人公の沼越さんは、年収250万円ちょっと、居酒屋勤務の独身女性。持家不動産の担当である伊達さん、モデルルーム受付嬢の要さんらと、理想の家を求めて歩く。NHKでドラマ化もされた、これからの女性の生き方、孤独、幸せを考える話題作。
▼ 元インテリアスタイリストの独自レビュー!!
1巻表紙のパッチワークソファが鮮やかで素敵な印象。
独り身、年収200万ちょっとで都心にマンション購入を検討する沼越さんを中心に、さまざまな女性がそれぞれの人生で「住むこと(生きること)」を見つめなおす様子や心情がオムニバス形式で丁寧に描かれた作品です。
室内のインテリアだけでなく、地域、マンションそのものを含めて「住む場所」であり、コンパクトで素朴な部屋でも自分にとってはすごく安らげる場所であったり、逆に広くてきれいな部屋に心が置いてけぼりになっていたり、「住」と「心」の重なりが絶妙に表現されています。
カーテンの柄まで書き込みされているお部屋は、住人のパーソナリティを文字よりも雄弁に語っているように感じます。「おしゃれさ」よりも「その人らしさ」をお部屋に投影しているのが素敵な作品。
『午後3時 雨宮教授のお茶の時間』(鷹野久)
あらすじ(ストーリー)
「長く愛されるものには理由がある」……都心から少し離れた緑の多い街。その小高い丘にある大学・私立青葉学院大学。そこにイギリス文学とイギリスのお菓子を愛する教授がいた。その名は雨宮誠。たまに遊びにくる姪のサヤとともに、小腹が空く午後3時、今日はどんなお菓子を作ろうか?『向ヒ兎堂日記』の鷹野久、最新作はイギリス愛に満ちた素敵な作品です。
▼ 元インテリアスタイリストの独自レビュー!!
主人公である雨宮教授の住む家がいわゆる「丁寧な暮らし」を実現したかのようなお部屋でとっても憧れます。
キッチンや建具の装飾はカントリーな造りだけど、家具はシンプルでナチュラルな素材を使っているようです。ふと背景に入るオープンシェルフや、キッチン小物までこだわって描かれています。
そして注目は、なんといってもサンルーム。日光を多く取り入れるため、壁と天井がガラス張りになっている部屋のことで、室内にいながらテラスにいるかのような雰囲気が味わえます。
ダイニングには別で4人掛けの長方形テーブルがあって、このサンルームには丸いカフェテーブルがあり、ここでよく姪っ子と手作りのイギリス菓子と紅茶をいただくのですが、その空気感がなんとも幸せそう。
ガラス越しに見えるお庭のグリーンも爽やかで最高です。
『オールドファッションカップケーキ』(佐岸左岸)
あらすじ(ストーリー)
寝て、起きて、仕事をする──それだけの毎日、それだけを好きで選んでいる自分に最近少し憂鬱な39歳・野末。ちょっと無愛想だけど信頼厚い部下29歳・外川は、そんな野末が気になる。ひょんなことから、女子で賑わうパンケーキのお店に2人で行くことに。ここから、外川による野末のためのアンチエイジング大作戦が始まった。休日まで野末のために時間を割く外川に「なぜ?」が募っていく野末だが…!?
▼ 元インテリアスタイリストの独自レビュー!!
こちらはBL(ボーイズラブ)作品なのですが、じんわりと心に染み入るような優しい作品です。先に紹介した「午後3時 雨宮教授~」に共通するかもしれませんが、シンプルだけど本物思考でおしゃれな部屋に住む大人の男性とおいしいお菓子、というのは素敵ですよね。
主人公の野末が住むリビングに何気なく置かれたウッドフレームのローソファや、クローゼットの中すべて統一された木製ハンガー、さりげない壁面のデコレーション。こだわっていないはずがないのに、統一感と清潔感があり嫌みのないおしゃれさが、何事もそつなくこなしてしまう野末本人のよう。
部下の外川と行くカフェの内装も丁寧なタッチで描かれていておしゃれです。作品通して木の質感の表現が優しくて、登場人物の人柄や作品の空気感にマッチしています。
ひとりの男性が、「非日常」をともに過ごすうちに同じ男性に惹かれていく…繊細な心の動きに現実味や説得力を持たせてくれる、そんな背景描写がとても素敵な作品です。
「まんが王国」とは
「まんが王国」は、スマートフォンやタブレットで手軽に漫画を楽しむことができるコミック配信サービスです。2006年のサービス開始以来、ユーザーの皆さまに支えられ、コミック単行本換算で累計12億冊ダウンロードを超えるまでに拡大を続けています。
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